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2011 年04 月13 日

売電時の電圧抑制について(事前検討その1)

太陽光発電をつける人は、殆んどが余剰電力の売電によるメリットを期待して導入していると
思います。
私も9.78kwとゆう大容量を載せたのは、その方が資金回収が容易だと計算したからです。

ところが、実際何社から説明を受けている中で、大容量ですし電圧抑制がかかるかも?との
話が出てきました。

電圧抑制とは:
電気は水と同じように電圧の高いところから低い所へ流れてゆきます。
通常は、系統(電柱)->自宅への流れですが、売電するためには系統(電柱)<-自宅(太陽光)へと逆に流す必要があります。
このために、太陽光で発電する電圧を、電柱(101V) <- 太陽光(107V)のように高くすることで、
売電が行えます。
電圧抑制とは、太陽光で発電する電圧より、系統(電柱)の電圧が高いため電気が売れない状況のことです。電柱(109V) -xxx- 太陽光(107V)
一般的には、近所に工場があったり、太陽光発電している住宅があると発生する事があります。

電圧上昇抑制については、ネットでも設置後の問題としてあがっている事もあり、一応情報と
しては知っていましたが、家のような田舎では正直関係無いと思ってました。
(散居村で広い範囲に住宅が散らばって建っている地域です)

家の場合は、むしろこの住宅がそれぞれ離れている事が問題。
電柱のトランスから自宅までの距離がかなり離れている為、電圧降下により電柱(トランス)の位置ではトランスからの出力電圧の方が高くなり、これ以上上流へ電流が流れない。

  電柱トランス(106V)-------->電柱(103V)-->自宅
  電柱トランス(104V)<--------電柱(107V)<--太陽光(107V)
      ↑ 要はこの地点での電圧が問題になるとの事  

電圧降下は、流れる電流量に比例するため、電線の太さと距離、トランスの出力電圧などから類推すると20A相当(4000w)の売電が限界ではとの説明でした。

対応方法としては、
 1.パワコンの出力電圧を規定値(通常は107V)以上にあげる
 2.電柱のトランスのタップ設定を換えて電圧を下げる
 3.電線の張替え、最寄の電柱へのトランスの追加(費用負担あり?)
 4.消費電力の大きい機器(電気温水器など)を導入、電力会社に3の対応をしてもらう
などの方法があるそうです。
最初の2つは費用はかかりませんが、3については電力会社から費用請求があるかも?との話でした。
特にうちの場合は、電線の末端なので、6600Vの延長からとなり電柱の交換(3本)などかなり大掛かりになりそうな状況です。
20110413a

ここまで聞いてしまうと、電圧抑制がかかる前提で設置容量について再検討が必要となります。
月別、時間帯別の発電量を概算計算して、電圧抑制がかかる発電量で売電が頭打ちになるようにシミュレーションしなおすなど余計な部分で悩むことになりました。
うちの場合は、幸い東西の2面設置。このためピーク発電量は南面に比べて低いこともあり、私の計算上は自家消費なども考慮すると7.8kw程度がコストパフォーマンスが良い結果となりました。(この条件でも電圧抑制はかかりますが、頻度を考えるとたいした損害にはならない)

投稿者:たかしー
at 19 :18| 太陽光発電 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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